私のキャリアは支店の内勤業務でスタートしました。融資係に配属になり、先輩のOJTで金融業務の基礎を習得。その上で、外勤になる営業係にステップアップしたのです。思い出深いのは、資産運用のご相談を受けた際、お客さまから「飯塚さんだからお願いすることにした」と言っていただけたことです。お客さまは人生の先輩になる方がほとんどなので、懐に飛び込むことを心がけたことがこのようなお言葉につながったと思っています。

営業担当の支店長代理にステップアップしたのは、入庫９年目のことです。初めて３名の部下を持ち、チームのマネジメントを任されることになりました。営業係のときは、自分のことだけでよかったのですが、支店長代理ではチームのことを第一に考える必要があります。大変でしたが、チームワークで仕事をしていく楽しさを知ることができました。

営業店を離れ、本部の地域サポート部に異動になったのは入庫15年目のことです。この地域サポート部は、お客さまの本業支援の一環として売上げアップや新規販路の開拓などをサポートしていく役割を担っています。

中でも、私が力を入れたのが事業承継です。経営者の高齢化が進むとともに、課題になる問題です。後継者がいない場合も多く、かといって廃業になれば従業員が困ります。いかに事業をスムーズに継承していくかは、地域にとっても大きな課題になっています。幸いなことに、当金庫の方針もあって1年間、外部団体へ出向し、事業承継に関する知見を深めることができました。今後は、培った知見をもとにスキルアップし、次長として地域の活性化に貢献していきたいと思っています。